ある窓辺
瑠王

鳥が惜し気もなく近づいてくるのは

私達の間に窓があるからだろう

だから私は捕まえて、檻に入れる

柵の隙間から指を差し伸べ

初めてその声を耳にする

それがなんて悲しかったこと


だからカーテンは閉じて

いつまでも盲目のまま


自由詩 ある窓辺 Copyright 瑠王 2010-03-02 15:11:22
notebook Home