真昼
within

ぼくの膀胱は破裂した ― アァー

皮膚を一枚、一枚、めくれば
ぼくは透明になれるだろうか

空気のように透明で
軽やかな風になれるだろうか

もし空が割れて 真昼の破片が
降ってきたら、ぼくはズタズタに切り刻まれ
血塗れになるだろう

口をつぐんで何も言わず
こちらを ちらとみる子は
まるで昔のぼくのよう

雨は止んだが雲は裂けず
新型爆弾の無色の光が
町中に走った

ギラリとした太陽はいつ?


自由詩 真昼 Copyright within 2010-03-02 10:26:19
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