時計
sh

壁にはたくさんの時計が掛かっている。
それぞれが、ばらばらな時間をさしている。

しずかな部屋に、音だけが響く。
せわしなく動いているのもあれば、
今にも止まりそうなものもある。
それぞれが、それぞれのリズムで動いている。


ひとつだけ、カチカチと心地よいリズムをみつけた。
「きみの時計だよ」 店主は言った。


自由詩 時計 Copyright sh 2010-03-02 07:45:41
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