眠る空の夢
依々れんこ


ひびわれた身体が、振り返る。
あなたは少数の皆と、
蛍光灯に応える肌が赤く染まったという妄想、
を、
追いかける。

微睡む時間は罠だ、
薄緑の眼の、
蜘蛛の、
糸、

なが
ってるんだ、
水をたっぷり飲んで、
断ち切れ。よ。

聴こえたでしょうか、
緑の電車の
レイルを踊る
足音。

わたしたちは、
たくさんの人と、
二人っきり。

やさしい人の眼球は、私の瞼で覆われている。




自由詩 眠る空の夢 Copyright 依々れんこ 2010-02-28 22:21:39
notebook Home 戻る