不意に
吉岡ペペロ



市の幼稚園、小学校、中学校のこどもたちの絵が集められて

市の美術館に息子たちの絵も飾られている

息子たちにせかされて美術館に出掛けた

じぶんの成果を恥ずかしげもなくひとに披露したくなる気持ちを

大人になっても持っていて欲しいと願う

せっかくだから家族と離れ全部の作品のまえを歩いた

一枚一枚の作品のまえでこどもたち一人一人が

この一年のうちの少なからずの時間を過ごしたのだ

こどもたちの無心や思考、大人顔負けの懊悩や得意が聴こえてくる・・・・、と不意に


そのとき私はなにをしていたんだろうか?


この一年の記憶を浴びながら立ちどまっていた







携帯写真+詩 不意に Copyright 吉岡ペペロ 2010-02-28 22:13:01
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