1の中にある1の位置
15フィールズ
時刻はAM02:00丁度
今日の証をなにか残せないかと
疲弊した言葉を拾い集める
瞬きの加速度を感じながら
死んだ後も生きようとしているみたいに
僕にはその眼前には
何かが含まれている
と盲信している
窓の外には雨音と黒
僕自身には何もない
と確信している
瞬きは加速する
クーラーパックみたいな抱擁力
と使いどころの難しい言葉を思い付いたあたりで
僕は諦めて眠ることにした
まぶたが重い
雨音は不適切にリズムを刻む
主観が決める世界
そう思い僕は楽になる
そのとき音が聞こえた
遠くで
誰かが鐘を鳴らしたのだ
僕はそれを
何と説明すればいい?
その眠りは深くなる予感がした
二度と目覚めなくなるような
そんな恐怖さえ覚える眠気だ
それはいきなり急浮上した
僕にとってはとても重要で
全く無関係な問題だった
僕は君だ
と
とても近くで
僕は囁いた
所詮僕は
ひとり
(僕は、僕と一緒に死んではくれない)