春のしらべ
朧月
春は私に重いので
春にあわずにゆきたいの
柔らかい風をさけるよに
夜の無音の中をゆく
春は私に重いので
春の言葉をきかないの
すべてを包むあたたかさより
ときおりの冷気がちょうどいい
春は私に重いので
思い出なんかに浸ります
あの頃夢みた約束は
いつなのかしらと想います
春はいつくる 今来てる
いろんな花を従えて
春の雲さえ透き通り
さよならなんかを伝えてる
春の出会いよ さよならよ
ふんわりしていて きっぱりと
決別の春よ これからの春
春は私に重いのです
自由詩
春のしらべ
Copyright
朧月
2010-02-27 19:49:58
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