会話
あぐり



好きです、と 迷って言ったら「知ってる」と答えるあなたがやっぱり好きです。


おやすみ、と あなたに言われるそれだけで うまく眠れる人になりたい。


傷付けたい。 そんな風にわたしを愛してる あなたに一筋、春雨の降る


キライダよ。 嘘の上手なあなたでも 何故だかその発音は下手。


大丈夫。 砂糖菓子の脆さでも 涙降らなきゃ溶けない、大丈夫。


さよならを 滑らかに言う夜明けには 赤く染まる鎖骨を洗おう。


愛してる。 そんな言葉が溜まってるあなたの咽を噛んでいる、春。




短歌 会話 Copyright あぐり 2010-02-26 16:50:58
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