好きです、と 迷って言ったら「知ってる」と答えるあなたがやっぱり好きです。 おやすみ、と あなたに言われるそれだけで うまく眠れる人になりたい。 傷付けたい。 そんな風にわたしを愛してる あなたに一筋、春雨の降る キライダよ。 嘘の上手なあなたでも 何故だかその発音は下手。 大丈夫。 砂糖菓子の脆さでも 涙降らなきゃ溶けない、大丈夫。 さよならを 滑らかに言う夜明けには 赤く染まる鎖骨を洗おう。 愛してる。 そんな言葉が溜まってるあなたの咽を噛んでいる、春。