香料
たもつ

 
 
横隔膜、という膜がある
橋の上を歩いているときに
初めて知った

何かの香料の良い匂いがしていた
早く帰りたかった
知っていることが増えて
もっと上手に嘘がつけると思った

上手でも下手でも
嘘は嘘でしかない
なんて気づかなくても
生きていけるはずだった
  
  


自由詩 香料 Copyright たもつ 2010-02-24 19:59:51
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