15フィールズ

鏡に映った僕が手を差し延べたから
僕も鏡に向かって手を差し出した
鏡に映った僕が泣いていたから
僕も同じ様に泣いた
鏡に僕が映っていなかったから
僕は鏡に映らないようにした
鏡に映った僕が僕ではなかったから
すぐに僕は僕を捨てて鏡の中の僕になった
僕は苦しんでいる君に何かをしてあげたかったけれど
鏡に映った僕は君に何もしていなかったから
僕は君に何もしなかった





あなたはこれを間違っていると言うかもしれない
確かにそう
僕も間違いだと思う
けど考えてもみてほしい
仕方がないのだ
だってそれは間違いなく

なんだもの


自由詩Copyright 15フィールズ 2010-02-19 01:30:21
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