パピヨン
乱太郎


パピヨン。
華の世界を。求めて。飛び回る。
紅い。蜘蛛の糸。に囲まれた。夜の華。
満月から。垂らした涎。が呻く。

パピヨン。
黒い管。が伸長する。甘い蜜。
興奮と。恍惚が。摩天楼の扉。を開いて。
喘いで。いる闇のさざ波。

パピヨン。
括れた。茎に毀れる。羽の粉。
紅潮した官能。を濡らしていく。
求める。息遣い。に薫り。も妖されて。

僕は鴉揚羽
君の子宮の中で蛹になる


自由詩 パピヨン Copyright 乱太郎 2010-02-13 14:09:38
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