blood
月音

親知らずを抜いた痕から
鉄錆びの味がする

わたくしの からだから
わたくしの からだへ

estrusの一歩手前
複雑なtexture

体液を舐める という行為

わたくしでない からだから
わたくしの からだへ

忘れてしまっていても
決して 忘れてはいない

うがいをする
消毒薬の匂い

estrusの向こう側
再生するtexture

排水溝に 流れないもの
わたくしに 流れるもの





自由詩 blood Copyright 月音 2010-02-12 17:52:18
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