ならばわたしは
葛葉もなか
何処へ行けばいいんだろう
絡み合えず溶け合えず
気味を隠しておどけてみても
化けの皮はすぐ剥げる
今度こそはと
無駄かもしれない抵抗を試みてはみるけれど
戸惑うばかりで動けやしない
温度の違いを肌で感じ
どうにもいたたまれなくなってくる
白々とはぐらかすと
虚しさばかりにおそわれる
いったいぜんたいわたしときたら
何がしたくて何を求めて其処に足を踏み入れたのか
理由すらわからなくなる
笑いたくても笑えない 語りたくても語れない
溶け合いたくても固まったまま
わたしの心はばかみたいに硬い石ころでできてるのかもしれないや
だとしたら
何処へ行けばいいんだろう
ごつごつごつごつぶつかりあって砕けてやがて砂になる
そしたら混ざり合えるかな
激しく流れる川の底
其処なら砂になれるかな