太陽の抵抗
邦秋
八重川にかかるその橋に
Sherryを聞きながら運転席
雲が朝には似合わない
暗さを作ってしまうから
『空は心の鏡だね』と
心の中で呟いた
長すぎる赤の信号を
待っているこの左頬に
東から光射し出して
消えて、射しては、消え去って
『闇に対する抵抗みたい』と
バックミラーに呟いた
自由詩
太陽の抵抗
Copyright
邦秋
2010-02-10 16:50:15