エロい夜
吉岡ペペロ

春の雨が降る

アスファルトが匂いたつ

雨があがる

すこし唐突に星が散っている

湿気が鼻にかさなっている

風が目のまえを撫でては消える


きのう

エロい夜だった

実況中継を聞きたかったぐらいだ

車窓から

遠くビル群が見えている

街の明かりが愛しかった

ひとと離れないように

きょうもこころを剥がしている


春の雨が降る

アスファルトが匂いたつ

雨があがる

すこし唐突に星が散っている

湿気が鼻でかさなっている

風が目のまえを撫でては消える




自由詩 エロい夜 Copyright 吉岡ペペロ 2010-02-09 19:39:58
notebook Home