いちに
朧月

あなたの寝顔が愛しくて
そっと頬にふれました
されるがままになっている
あなたがだいすきです

あなたが自分を責めるとき
私は苦しくてたまらない
あなたが振り絞る声が
胸に突き刺さって動けない

あなたがうまれてきたことに
意味を見つけられなくて
なくなれ なくなれって
いうみたいに
泣くから 私も泣いてしまう

いいんだよっていうほど私も
いいのかどうかわからないから
動かない首をがくんと垂れて
せめて肯定してみせる

眠るあなたの頬に
今日も涙の跡がある
けしてあげたいけど やっぱり
あなたの存在みたいで けせないよ

眠るあなたの呼吸と
私の呼吸をそろえて
いちに いちに と歩きます
いちに いちに と生きてゆく



自由詩 いちに Copyright 朧月 2010-02-09 12:55:44
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