寮のPCから
榊 慧

何にもならない何にもならない。俺は何もしたくない。多分ずっと俺は「いつ死のうか」と考えている理由があるのだろうけど俺には分からない。けどまた気がつくと考えている。いつ死のうか。

馬鹿、とまた違うタイプのお馬鹿さん、で、どちらにも属せてない俺。ごめん何も喋りたくないんだ、で済みはしない。脱衣場で「細いね」と一人に言われた。細くないよ。君が俺より太いだけで俺は細くない。なんつって。ここで唐突に「いつ死のうか」が降りてくる。洗濯に出した洗濯物と洗濯ネットが俺の分昨日返ってこなかった。替えがない。どうしてくれるんだ今日返ってこなかったら、俺の荷物は少ねんだよ。

父さん母さんお元気ですか、みたいな。思えば俺は中学のときもどっかやられて高校に入ってもこうだからどうとも思わない、というのは嘘で、実際共同生活は初めのうちはつらいものだ。以前の施設と同じルールで規則な筈は無い。一から覚えていき、また慣れていかねばならない。そして俺は中途半端な時期に転校してきたので勉強がまた大変である。全く違う。テスト(小テスト)の仕組みもわからない。範囲どこ?ていうかなんで俺一番上のクラスなの?俺勉強苦手なんですけど嫌いなんですけど頭悪いっすよ、ね。大変だと知ってるだけ良かったかもしれない。この違いは大きいよね。ああ大変だ。大変ですよ。ふふ。

ポットに入っているお湯を紙コップ(コップを持ってくるのを忘れていたので自販機でドリンクを買いそれを洗って使用。)で飲んでばかりいる。お前は屑だ畜生以下だそんな口をきくなとなにかにつけ言ってきた祖母から何故かもらったチョコレート、残念だけど俺は全部覚えているよ忘れられたらいいだろうけど。俺の意思でやってるわけでもないのにそういう覚えていることすべて(すべて)が勝手にぐるぐるぐるぐる降りてきて俺は何もしたくない。無気力になる。俺はどうしたらいいんですかマリア様。ヨブ記は読みました。が、俺はあんな風には出来ません。どうしたら。俺がくさっていてはいけない人もいる、後はない。くさっていてはいけなくて(多分)俺の励ましやなんだかんだが欲しいという人もいるから、俺は弱ってはだめなのだ。と、英語の課題をやりつつ思った。
俺はお前もお前もかわいそうだから見捨てないだけだ、とは言わない。思ってるのか思ってないのかもわからないけれど俺が誠心誠意尽くす人間というのは多くないよ。普通に。

好きです、俺は努力をしたい。そう本当に思うんです。思うんですけど、それだけでやっていけたらものすごく楽なんですけど、でも、俺は弱いですから。俺の好きな人(人達)に俺は「いい格好」をしてるだけのその場しのぎの怠け者なだけで、それ以外に確信を持てる部分がない。お前、静かにしろよ。



散文(批評随筆小説等) 寮のPCから Copyright 榊 慧 2010-02-07 16:23:03
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