キリキリと
葛葉もなか


君の白くてかぼそい指が その先端を握り締める

脆くて儚い赤い糸


ココロが軋む 悲鳴を上げる


それでも僕は 手繰り寄せずにいられない


キリキリと音を立て 張り詰める細い糸

緊張が緩むその瞬間 僕は全てを失うだろう


ココロが軋む 悲鳴を上げる


それでも僕は


君がその手を離すまで




自由詩 キリキリと Copyright 葛葉もなか 2010-02-07 02:28:24
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