たったひとつの天体
吉岡ペペロ



月がいやにはんぶんで

藍のそらのそこが白かった

それはやけにぎらついていて

たったひとつの天体のごとだった


放りだされたにんげんは

この世にふたりといなかった

アナルセックスいがい

かけらを埋めるすべすらなかった

自動販売機が

月のひかりをまねしている


月がいやにはんぶんで

藍のそらのそこが白かった

それはやけにぎらついていて

たったひとつの天体のごとだった


携帯写真+詩 たったひとつの天体 Copyright 吉岡ペペロ 2010-02-06 07:36:01
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