母娘の夜
朧月

子犬が母犬にじゃれる様子が
かわいいというあなたをみる私
あなたという母親を見る娘の目で

あなたが私を生んだことは確かですが
私は私の意志で生まれたんですと
いう機会はない

あなたのことをあんたといってる
ところをしられてひどく落ち着いていた
いっそのことあなたも私を
あんたと言ってくれませんか
酔ってるときだけでなく

難産だった話はもうこりごりだと
思いながらきいてる私の顔は
どんな風ですかなんて言えない

言えないことが多くなることが
成長なんだってきいたことがある
心の中で育て続ける反抗心はいいものですか

自分で生きてから言いたいことを言えと
言うあなたは毎晩
私の部屋で飲んだくれて
なぜ泣くのですか

あなたの人生を安らかなものに
してあげたくて消えようと思ったら
あなたは私が大人になるまで
しねないといったからどきりとした



自由詩 母娘の夜 Copyright 朧月 2010-02-05 20:14:30
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