母娘の夜
朧月
子犬が母犬にじゃれる様子が
かわいいというあなたをみる私
あなたという母親を見る娘の目で
あなたが私を生んだことは確かですが
私は私の意志で生まれたんですと
いう機会はない
あなたのことをあんたといってる
ところをしられてひどく落ち着いていた
いっそのことあなたも私を
あんたと言ってくれませんか
酔ってるときだけでなく
難産だった話はもうこりごりだと
思いながらきいてる私の顔は
どんな風ですかなんて言えない
言えないことが多くなることが
成長なんだってきいたことがある
心の中で育て続ける反抗心はいいものですか
自分で生きてから言いたいことを言えと
言うあなたは毎晩
私の部屋で飲んだくれて
なぜ泣くのですか
あなたの人生を安らかなものに
してあげたくて消えようと思ったら
あなたは私が大人になるまで
しねないといったからどきりとした