陰惨な独白
散布すべき薬物の所持2
僕は贋物なのでゲージュツカでもアーティストでもありません
キチガイでもなければジョーシキジンでもなく
ただのつまらない人間モドキです
しかもいつもババ掴むようになってる方の人間モドキです
甲斐性も無ければ社交性もありません
人に好かれるような要素は希薄でいつでも崩落の危機にあります
僕の黒い液体磁石のような暴虐はいつでもそこに在るわけではなく
山谷で人生を腐らせつつある中年のドカチン(日雇労働者)のように
つまらない怒りとつまらない性欲がドロドロと虚しく蠢いているだけなのです
それに加え腹の奥で俺は変われると思ってすら居ませんが
無意味に希望のような何かを見ているような気分の時だけ救われた
ような気持ちになるふざけたキ印モドキでなのです
真面目に人生を歩むことなどとうに忘れてしまい
悪事で心をすり減らし賭博で財布をすり減らす贋物に似た、
腐りかけの柘榴よりも役に立たない脳髄を頭蓋に詰めた、
タンパク質やら燐やら石灰やらで出来た、
物質に換算しても五千円にしか満たない命を削る、
そういった宇宙のゴミ屑野郎なのです
一家離散と無理心中はあくまで不可侵のイデアに侵された
文語体の誓文である事を忘れてはなりません
それは一精神病患者の一日のようにだらしないものでなくてはならず
僕の自傷(Mayhem)などに踊らされず
血飛沫を撒き散らしても平然と立っている事の出来る猛者で
無くてはならない事が最低条件です
だらしなくてくだらない悪魔の所業でなくてはなりません
また、僕の一日もそれに似たようなものです