足跡
ミツバチ
雪の上に残る
踏みしめた足跡
一つ増えるごとに
私は素直な心を
取り戻していきます
小さかった手が
だんだんと大きくなるにつれ
大きな愛情から
逃げるように
離れた強がりの私は
必死に一人で
生きているつもりでいて
積み重ねていく日々の中
差し伸べられる温もりに
ありがとう
と
さようなら
を
繰り返し
解れていった頑なな心
今なら素直に向き合える
あなたの声が聞きたくて
思い切って掛けた電話には
年月が経っても
変わらない愛情があり
許してくれた優しさに
私は涙を流した
雪の上に残る
踏みしめた足跡
並んで踏みしめる足跡が
一つまた一つと
増えていくたび
私はあなたの偉大さを
思い知るのです