マーガレット
ハイドパーク

白い指が花びらをちぎる

好き 嫌い 好き 嫌い

痛いのは

細く尖った指と

あなたの眼差し

好き 嫌い 好き 嫌い

怖いのは

冷たく濡れた指と

あなたの思い

好き 嫌い 好き 嫌い

ああ

いったい誰が

わたしたちには

苦痛も恐怖もないと

言っているのだろう

好き 嫌い 好き 嫌い 好き

ほぅ

甘い吐息と共に

花びら一枚残して

屑箱に投げられた

きっとわたしの花びらが

もう一枚多かったなら

あなたはやさしいお顔で

弔ってくれたはずなのに


自由詩 マーガレット Copyright ハイドパーク 2010-02-01 18:56:41
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