雪がぜんぶを
吉岡ペペロ

胸に手をおいたのは
あなたがひとりぼっちだったからです

手首をしばったのは
あなたの声がせつなかったからです

歯をかんだのは
ほねを愛する練習です

あなたと石を飲んだのは
どうじに死のうとしたからです


雪がぜんぶを白くするはずです


胸に手をおいたのは
あなたがひとりぼっちだったからです

手首をしばったのは
あなたの声がせつなかったからです

歯をかんだのは
ほねを愛する練習です

あなたと石を飲んだのは
どうじに死のうとしたからです


自由詩 雪がぜんぶを Copyright 吉岡ペペロ 2010-01-31 21:33:26
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