歩道にたまった枯葉が風に飛ばされていく
プテラノドン

話を聞かずに、
女は紙飛行機を折っている。
無垢な翼だと今は思う

針路はどこへ向かっているのか知らない。
風はその都度
手のひらをかえすもの

冬の空は形容詞を求めない。なのに、
飛ばしておいてよ、と彼女は言った。
学校最後の「授業中」だった。


自由詩 歩道にたまった枯葉が風に飛ばされていく Copyright プテラノドン 2010-01-30 12:23:56
notebook Home 戻る