半心
朧月

はさみで 心を切り裂いて
あなたに半分あげるから
あなたの 半心くれませんか

どうせ
半分以上 あなたでいっぱいな私の心
あなたの空白は私で
きっと埋まっていないから

見上げる夜の空は
どこまでも深い闇のようで
輝く星も道案内をせずに
黙って遠く見つめてるだけ
月はあたたかいのでしょうか
私 あなたの心がほしいのです

心の点線にそってきってくと
いつかあなたへとたどり着く
それほど あなたに続いてればいいのにって
願う気持ちは 届かない

ゆれてるように見える星たちは
ほんとは泣いてはいないけど
まぼろしなんかじゃない 空にあるから 
つかめるまで伸ばします 
このつまさきが折れるまで


自由詩 半心 Copyright 朧月 2010-01-29 10:35:27
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