二兎を追う
籠球太郎
『二兎を追う者は
一兎をも得ず』
誰でも知っている
ことわざです。
何かを手にして得ようとする場合は、
二つ以上のものを追っても、
結局、どちらも得ることは出来ない。
だから〜
得ようとするものは…
ひとつにすべきである。
問題は〜
「得ようとする」
行為なのでしょう。
欲する何かを得るためには、
ひとつに絞りなさい…
との教えだと思います。
つまり〜
それは、
「生き方」の話しではないのです。
では…
二つ以上の生き方など
あるのでしょうか?
私は〜
普段は仕事をして、
土日は子供達の
スポーツのコーチをしています。
今の私にとって、
「仕事」と
「コーチ」は…
「二兎」なのです。
この二つを同じ価値で比較することが間違いでしょうか?
「仕事」を〜
生き甲斐とする人もいれば、
「仕事」を〜
生活の手段とする人もいます。
私にとって今の仕事は適職だと思っています。
今の「仕事」は〜
やり甲斐を持ってやらせてもらっています。
そして、それは〜
やり甲斐のあるもので、
生活の手段でもあります。
ただし…
生き甲斐というところまでではありません。
さて〜
もうひとつの
「コーチ」ですが…
ボランティアで始めて
12年目になります。
第三者から見れば、
趣味の範疇でしょう。
いってみれば〜
週末ゴルフやテニス
みたいなものです。
しかし、
私にとっての
「コーチ」は〜
子供達の心を健全に育むという責任を負った価値あるものなのです。
自分が単に楽しむという趣味ではありません。
正直〜今は、
「コーチ」が…
私にとっての
生き甲斐だと思っています。
「仕事」は〜
やり甲斐のあるもの。
「コーチ」は〜
生き甲斐のあるもの。
それは…
私の生き方としての〜
「二兎」なのです。
「やり甲斐」と
「生き甲斐」は〜
「得る」ものではありません。
それは…
「なぜ生きているか?」
という問いかけに対して〜
生きていることに
何らかの意味を与えてくれるものなのです。
その意味が…
私には〜
ふたつあるのです。
だから〜
私の生き方として、
「二兎を追う」
のです。