りんご
番田 

何もない時間に魔法をかけたい。何もない時間を破壊する方法を教えて欲しかった。そうすることが、金を稼ぐことにつながるのではないかと思った。けれど、物をたべることばかりに続いていく。そうすることばかりが確かにさせられていく。バナナは手が持っていた。リンゴが地面をうち捨てられていた。赤い皮にやがて腐って、においだけが辺りに漂っていた。


自由詩 りんご Copyright 番田  2010-01-25 01:31:23
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