クローバー
ハイドパーク
悪意が隅々まで根を張り
陰気な葉が鬱蒼と絡み合い
地べたを這う
どこにでもある雑草
クローバー
なのに君はこんな俺から
幸運の四葉を探す気でいる
ひたいに汗して一生懸命
幸せすぎるから
無駄なことに惹かれるんだね
でもまあいいや
好きなだけここにいなよ
日が暮れてきて
ぼんやりしてきたら
家族の待つ家に帰れば良いのさ
その時は俺
思わせぶりな君の態度に
怒ったりしない
けど感謝もしない
君がいなくなっても
そんなに悲しくはないし
そんなに寂しくはない
何も感じやしない
たぶん