クローバー
ハイドパーク

悪意が隅々まで根を張り
陰気な葉が鬱蒼と絡み合い
地べたを這う
どこにでもある雑草
クローバー
なのに君はこんな俺から
幸運の四葉を探す気でいる
ひたいに汗して一生懸命
幸せすぎるから
無駄なことに惹かれるんだね
でもまあいいや
好きなだけここにいなよ
日が暮れてきて
ぼんやりしてきたら
家族の待つ家に帰れば良いのさ
その時は俺
思わせぶりな君の態度に
怒ったりしない
けど感謝もしない
君がいなくなっても
そんなに悲しくはないし
そんなに寂しくはない
何も感じやしない
たぶん



自由詩 クローバー Copyright ハイドパーク 2010-01-22 19:40:35
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