よるのそこ
瑠王
からん、と通る 落ちる
瓶の口の正円 艶やかな曲線の裸体を抜けて
からん、と
生
(
な
)
る
手足の生えた魂のような両手をひろげて
隙間なく横たわる 底
から見える瓶の口の正円
の正体は夜わかる そこ
分厚いガラスの壁の向こうからの声援
深く 深く 遠く 届く
聴こえないふりをする
自由詩
よるのそこ
Copyright
瑠王
2010-01-20 14:40:35