遊戯
AB

コンクリートの塔の下で
小さくなってしまった、緑色の光源が
わたしを照らし
浮かび上がった舞台で、わたしは遊泳をしていたが
過ぎ去る車のエンジン音が
わたしをわたしへと戻した

化粧するように泳いだ
島から遠ざかるために。
島に着いてしまうと
わたしたちは島の一部になってしまう

おそらくあの草は
わたしの知っている草ではなかったが
あの場所へ行くと彼らはわたしに挨拶をする
細やかに明滅する彼らを/に
照らし照らされ
わたしは化粧をする


自由詩 遊戯 Copyright AB 2010-01-18 10:45:34
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