永遠の君へ
朧月

ひとつの結論を落とし
君というページを閉じる

すがりたいこの手を
あっさりと切り落としながら

終っていった
君との関係がまだ 僕をとどまらせている

君との時間の流れの中で
紡いだ糸は
どこから終っていたのだろう

違っていたのだろうか
はむかっていたのだろうか

君は首をふる
僕の言葉に 僕の瞳に
僕はきこえない言葉で
さようならといった

君は そっと手を伸ばし
僕をつかまえる

閉じなければ今も
紡げていたのだろうか
色の無い世界
音の無い世界

二人だけに通じる
言葉は今もあって
となえることで君は
あらわれるのだろう

それでも僕は再生しないよ
君をもう眠らせたいから
君にこの腕をあずけながらでいい
僕は 片腕のままで明日を生きよう





自由詩 永遠の君へ Copyright 朧月 2010-01-17 21:51:01
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