弥鈴

純粋に真っ白な雪たちが
ベールを覆うように積る
切なさも淋しさも
穢れすら隠そうとする様に

身も心も凍りつく前に
あなたに会いたい
早くあなたに会いたい

ゆっくり雪を溶かすように
あなたの暖かい微笑みで
心に春が来ればいいのに

その愛しい腕の中で
包み込まれて眠りたい
せめて今夜だけでも

一夜かぎりでも構わないから

でもそんな想いもすべて
真っ白な雪たちのベールが
綺麗に隠してくれるから
きっとね

春になる頃 あなたを忘れる





自由詩Copyright 弥鈴 2010-01-15 08:39:15
notebook Home