ひときりあそび
ソノタ

針葉に刺されたのはまつぼくりに触れた所為

松の位のあたしを挿した
一切れの時を過ごしたひと

嗚呼つぎがあるのなら
宿に収まりきらないほど
大きな線香を用意するわ
九州十一次

その折には一切りでなく仕舞で買って
よもすがら共音したいのよ
小花など欲しくはない
まつぼくりの中の種子を頂戴


松葉の閃光であたしをさす
花火線香はいけない

ただちに散って仕舞う
いつまでも消えない残像だけおいて



所詮 一切り遊び
それすら遠い 遠い


自由詩 ひときりあそび Copyright ソノタ 2010-01-14 16:17:36
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