冷光
こもん




息絶えていくものに通じている
雪の
におい、冷光。

きみたちはもう
立っていない、
これまでの歳月、ひとつの
ことばと
それに
つけくわえられるもう
ひとつのことば。
近くで
ぬかるみが
ふたつ
できあがって、
きみだけのこととしてしか
起きないこととわたしだけのこととして
しか起きないこと、
両方が
どうしようもなかった。





自由詩 冷光 Copyright こもん 2010-01-13 08:26:34
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