一月のある日
伊織

滑り台に登り
寝転ぶスペースがないので
座って 空を眺める


オリオン座を探してみた
瞬く四角は輪郭が歪んで
中にある三連のはずの星も
つながってしまっている


耐えきれず 眼鏡を外せば

星が

消えた


空にはぐちゃぐちゃの灰色が広がり
やがてまた
日差しのない夜明けを迎える


自由詩 一月のある日 Copyright 伊織 2010-01-12 13:39:23
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