雲と雪ん子のワルツ
りょう

僕は雪ん子 寒がりです
生まれた雲の下をしんしん走ると
すぐ鼻が赤くなります

雪に足跡つけていいですか
振り返れば消えてるのを
何度も見ましたから
口をアングリ開けて
待ってますね
舌の上で溶けたら
おいしいとバンザイします

今近くを通った人に
石ぶつけます
雪は嫌だと難癖つけました
 分かってます
 危ないから
 雪で我慢します

あの山の先まで
涙が止まらなくなるぐらい
降っていてください
たき火踏み付け
かじかんだ手でつかみに行きます

一人こたつに入れますから
雲ゆくまま 僕のまま
両手広げて走ります


自由詩 雲と雪ん子のワルツ Copyright りょう 2010-01-11 11:10:41
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