理由しか言ってくれない舌先に 角砂糖一つ乗せる雨の日 小さくて子猫よりもやらかくて 明日には消える初雪みたいで 五月雨の震えるような優しさは 今日よりも先、明日に欲しい 返しにくいメールをわざと打ってみる どちらが悪いわけでもないし 降る雪が石鹸玉を弾けさせ 見詰めるきみの瞳を曇らせ おやすみの声さえ聞けない。雷を おなかにとじこめうつ伏せになる 飽和するあなたに向けた愛(かな)しさは 明日になっても降らへんのかな