つらら
朧月

なにかを恐れ
なにかを待っている私の
目の前になにかが
やってきたとするなら
静かに受け入れることが
できると思えない 今は

まわりくどく
考える私には
寄り添ってくれる
言葉が必要で
だけど それほしさに
気持ちを捨てるような
潔さももたない
臆病な私は

つららのように
涙を流しながら
下へ下へと
想いの線を伸ばしている

いつか地に届いて
花になりますようにと
願いながら流す涙は
先端を尖らせながら

その地に眠るものを
狙い打つかのように
いっときも休むことをしない


自由詩 つらら Copyright 朧月 2010-01-06 19:54:24
notebook Home