ばいばいニュートン
ジャイコ

空の彼方から落ちてくる色は
僕の上から鮮やかに身をひるがえした

ぐるぐる駆け回っている粒子たちが
君と手を繋いでまっすぐに空へ消える

さかさになった緑色は
地面の中で眠っている蛙たちとなかよし
まだ春は来ないから僕はせっせと火を熾すんだ

寒冷前線のさんかくが
今ちょうど僕の頭の上にあるんだってさ

どうせなら君がこの強い風を纏って
僕の上に傷をつけてくれるんだったらいいのに



しってた?
同じ物体はそれだけでひかれあうんだって


自由詩 ばいばいニュートン Copyright ジャイコ 2010-01-05 00:45:45
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