題名のない詩


箱の中の彼女を見つけてしまい


(彼女は彼女の理性の為に生きるだろう)


僕は少し間違えた気がした


(いつも足りない何か)





君が左手ひっぱった日から

長く伸びた影




半分残してバイバイ

お空に向かって羽ばたいて

ばらばらに


風に舞う埃と同じ







気がつけば地下鉄のホーム

電車を待ってた



渦巻き逆巻き

うねり飛沫を上げて


また水面へ





彼女が見ていた泉に沈めば


夢現な泡が昇ってくのが見えて


あの日探した尻尾が何だったのか


消えいく意識で考えても

わかんなくて








君のいう事


何となくわかるような気がするけど


間抜けな僕はすぐに迷子で



気がつくと同じ事を考えて





(紐解いてくれたのにね)




(バイバイだって)




あー









箱の中の君を見つけた気がして



伝えたいことがあって


伝えらないこともあって



あー





幸せなほこりだったと


ふと思いました































自由詩 題名のない詩 Copyright  2010-01-04 23:11:44
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