虹
itukamitaniji
虹
少しだけつまずいて 人が見ているうちは
おどけた顔して笑って見せて 誰もいない場所で一人泣いた
何処までも続くストーリー どうやって進めば正しいのか
知らされぬまま旅は続く 立ち尽くして見上げた空には
頼りにしていた光は消え失せて
行くあても分からない風が吹き抜けるだけ
まだ来てもいない未来に 絶望なんてしてたくないさ
預言者でもあるまいのに そんなの分かりっこないくせに
悟ったふりして勝手にひとりで
落ち込んでいたってそんな君を知らんぷりで世界は回るよ
約束されない未来にいつも 不安を感じるけど
目を背けるのは何か違うよ たちまち行けるところまで行こう
突然の天気雨に 傘を持たぬ僕らは濡れた
最悪の状況だって 空を睨んではうな垂れた
晴れた空の雲の隙間 虹を見たのはその時だ
雨の中で消えそうなほど 微かに薄く輝いていた
自分の未来は確かに目の前にあって
消え失せないようにちゃんと見張っていなくちゃいけないよ
見当もつかない未来にいつも 途方に暮れてしまうけど
追っかけてゆこう 予想なんて出来っこない
思いがけないところで出会えるかも
それぞれの虹に 自分だけの虹に