徴兵と神風
馬野ミキ

もし徴兵されたら俺はきっと逃げるだろう
日本男児の悪口を頭のなかで叫びながら山の中に逃げる
世界の理想を空想しながら野生の実や紋白蝶を食って生き延びようとする
特攻を志願した幼馴染の顔を思い出して
お前らはいつもお上に騙される馬鹿だと怒鳴りたい
俺は死ぬのが恐かったんだということを告白したい。


自由詩 徴兵と神風 Copyright 馬野ミキ 2009-12-31 04:50:09
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