抱き上げて・ネコ・2009・冬
しだ よう
ねこが外から帰って来た時
抱き上げて
頬を近付けると
優しい鼻息が頬に掛って
香りを嗅ぐと
枯れた木と
灰の香りが心地よくて
たまに
イヤイヤせずに
抱きあげられたままでいてくれると
幸福
ネコ
それはヒトとの密な共生を許してくれた奇跡の生物
そのおおきな存在感に目をまんまるにして
ネコのようにまんまるにして
ありがたくおもう
自由詩
抱き上げて・ネコ・2009・冬
Copyright
しだ よう
2009-12-28 00:26:11