夜と幸福
吉岡ペペロ

音のしなくなった駅
外灯だけの商店街
遠くてまばらな明かり
心たちだけが他人事している

俺はいくつかの影をまとわされて
町にレントゲン写真を撮られている
彷徨のカルテ
車のなかにでも暖まりにゆこうか

ここは繁華街ではないから
からだが冷えたぶんだけ
孤独になれそうな気がしたんだ
ジャック・ゴー・ラウンド!
好きな女がいちどきりよと言った

幸福って四次元のなかにあるかな?


自由詩 夜と幸福 Copyright 吉岡ペペロ 2009-12-25 13:35:00
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