やっとおちついてきた
真島正人
やっと、落ち着いてきた
胸のざわめきも
暗い夜風も
今はちゃんと受け止められる
思い出すのは
高校の学園祭だよ
あの場所ではきれいな風がふいていた
僕は
安全でいたい
安全に暮らしたい
安全に食べたい
そして
体臭は日々強くなり
肌は経年の傷をつけられて
脳みそは揺さぶられている
僕は吐いた
僕は食べた
僕の胃袋の中でかえるが鳴いている
何かいりませんか
欲しくありませんか
僕は泣きたい
自由詩
やっとおちついてきた
Copyright
真島正人
2009-12-25 02:26:06
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