ノルウェーの天国
A-29

どこかのビートルズ○チガイの人が2ちゃんねるかなんかに書き込んでいた。

「Norwegian WoodのイントロでジョンはG#とAをぶつけている。」と。これは青天の霹靂だった。

私はわりと早い時期からこの曲でジョンが弾いているアコギのパートのコピーができていた。それを人前で披露し「すごいじゃん」といわれるのはちょっとした快感だった。しかし、「なんか違うんだよなぁ」って感じがずっとつきまとっていた。その違和感をこの書き込みが消し去った。

「G#とAをぶつけている。この不協和音こそノルウェーの森のイメージそのものだ。」

すごい! いい耳してるよな! たしかにそのとおり!!!

ジョンはこの曲でローポジションのDのコードフォームをストロークしながら(2フレットにカポを付けて)、その中に例のメロディーをからませて弾くというスタイルをとっている。

そうであるならばG#とAがぶつかることはむしろありえない。G#とAをぶつけるためには、わざわざ3弦を解放弦にして弾くしかない。偶然そう弾いたということは考えにくい。ということは意識的にそうしたということか。天才だから…。

「あの曲ではギターをどう弾いていいか、レコーディング直前まで分らなかったよ。」

たしかジョンはそんなインタビューを残している。えいやで弾いたみたいなコメントだった。ビートルズの場合、その天才的パフォーマンスのどこまでが自覚的、意識的なものなのか測りかねる部分が少なくない。ジョンが生きていてどこかでこの曲を再演したとしても、「G#とAをぶつける」保証はどこにもない。たぶんぶつけない。たぶん本人は気づいていない。天才だから…。

「なにそれ? オレそう弾いたの?」ってなとこだろう。

さて、G#とAをぶつけてNorwegian Wood完璧と思っていたら、まだ足りなかった。

http://www.youtube.com/watch?v=QBmIaOQK59I&feature=related

このおっさんがイントロ4小節の一拍目で1弦と3弦をハンマリングしている!

そのとーーーーーーり!!!!!!!!!

この○チガイどもめが!


散文(批評随筆小説等) ノルウェーの天国 Copyright A-29 2009-12-24 11:43:57
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