らら、ばい
都志雄

萼には永劫の接吻を
際どかった昼間の送り仮名には微笑み二乗の反語法を
埋もれかけた墓標には遠い遠い潮騒を

聖なる人よ
二十一世紀初頭のこんな夜にもまた
星は星をちぎりながら
生まれ来る無をも今にこぼし ながら
何の因果に打ち寄せ溢れる調、
無我の二重否定の果てに蒼白の雪崩は花開き
月陰に舞い立つ盲いた渇き、
は頑なに刳り抜かれた人形へと流れ落ち

解解解、 解 
あぁ
甘く折り重なる、稠密の階

ら、 ら

膿みも錆びも砕けもせぬ
有性の、相同の、複製の 軌跡
情事から氷河までを刺し貫いて
朦朧の、覚醒の 魂の滸
暗がりの振り子と 遠近法の虹の油膜はめぐり合い
秒針の穿つ琥珀のイコンに跪き
おやすみ 
眠れ 
ぶちの猿




自由詩 らら、ばい Copyright 都志雄 2009-12-23 17:34:35縦
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