甘やぐ果汁
umineko
実家から送られた
みかん箱
食べきれないので
ざくざく捨てた
ああ
言葉だってそうなのだ
あなたの声が
古びていく
やさしさも
心配も
やがて
甘やぐ果汁になって
私の
乾いた指先を
流れる
いとおしむように
自由詩
甘やぐ果汁
Copyright
umineko
2009-12-21 08:26:51